2011年5月20日金曜日

ルターの宗教改革

教会 信徒と神の間に介在
司祭 神からの信託を請け負う
これを否定し、万人が司祭になり、神と直接向き合うことを目指した

伝統的な身分制度に依拠する中世社会を根本から変動させる

司祭によって魂を救済してもらう、ただ神の意志に沿って生きる

個人が自己の救済を確保、個人の労働、業績、知識、信念、すべての価値を否定

神以外の現世の事物はすべてむなしい
現世に価値を与えるのは、被造物を神の地位に高めることだ

禁欲によって生活を合理化
与えられたことを使命とみなす
神の栄光を高めることを目指した

労働そのものに価値があるわけではなく、労働することで結果として生まれる禁欲的な生活に価値が認められる

中世の修道院でおこなわれた禁欲が市民生活に持ち込まれたようなもの

禁欲的に労働し、消費を贅沢とみなし、生産に投資する、と
富が蓄積される
神に向かおうとする精神を腐食
信仰篤く熱心に働き、節制すると、豊かになり、信仰心が薄れる、宗教心が薄れる
労働が聖なるもの、好ましいものとなる、これが近代的精神

資本主義原理の市民社会の発達もあり
貨幣価値社会
労働=金
金がない人=働かない人=ダメだ!劣ってる!とみなされる

労働しないものは怠惰だ
神の恵みを得られないのだ

働かないものは監禁施設へ 強制的に働かされる
神(社会)に反抗するもの
労働によって社会に貢献しないもの
怠惰で不道徳
悪に染まった者 と感じる感性が社会に浸透する
(2010年4月メモ)

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