2017/9/20(水)9:20
拡張現実と認知:単眼式ヘッドアップディスプレイ利用時の視覚的注意と情報選択
飛行機では昔から使われてた
有効視野は変わる三浦1996 情報処理できる余裕かあるかで4-20°くらい?
AR像と現実世界の奥行き差
単眼式だと奥行きがあいまい、奥行き移動が不要になる
AR像と現実世界の重なり、現実世界を観察しにくい→単眼式なら解決
他に両眼式よりも有利な状況は?
・輝度変化率
・注意を移動させられないような負荷が高い状況
AR使用時に問題となる現象
変化の見落とし
画像の全部をマスクしなくても発生する
ARが現実世界を妨害するかも。単眼式ならいけるかも?
現実世界側の情報を選択できるか?
単眼だと選択しやすい、両眼だとそううまくはいかない
ARには情報がなかったから現実世界の情報を選択できるのでは?
両眼視野闘争?
北村昭彦、篠原一光
2017/9/20(水)11:20
アンサンブル知覚研究の最前線
要約統計
視覚で認識できる情報には限界がある、視野に映ったすべてを認識できない
でも主観では認識できている気がする、とはいえ全部を知覚はできてない
大まかな情報は知覚されてる、外界が安定的であると認識されている
サイズ、方向、動き、影位置、表情など、平均分散もわかるらしい
短時間の視覚入力で抽出される、より高次な知覚を下支えする
複雑な世界に対してできること
ある瞬間に把握できる個々の要素の情報は極めて限られる
相関は抽出できるの?
位置は特別。よく影響する、強固な特性である
坂野逸紀
外界の刺激から要約統計量を取り出して知覚する、それがアンサンブル知覚
平均、中心的な傾向
分散の大きさは無視できない、影響する、バイアスがかかる
感覚協応、軽い共感覚
特定の感覚モダリティの特徴を他の感覚モダリティの特徴と結びつけちゃう
上田祥代
ヒトに特有なの?
ヒトでは大きさ知覚は4,5歳くらいから
動物におけるメリットとして考えられること
注意資源の節約、ランダム誤差の相殺による感度上昇
動物は全体特徴よりも局所特徴を知覚しやすい
ヒトもチンパンジーもsingleよりもhomo hetero のが成績がよかった
ヒト特有ではないかも?
伊村知子
低次のと高次のアンサンブル知覚はメカニズムが異なるかも?
サイコメトリック関数
表情については、過半数占めてた方で判断される感じ。あんまり的確には判断できてない。赤円と緑円ならきちんと判断できてるのにね
一部の情報を手がかりに全体を推察してるらしい、10人中3人が笑顔だと、みんな笑顔、みたいに判断してる。
単純な刺激だと短時間でかなり正確にアンサンブル知覚できてた
サブサンプリング
表情のアンサンブル知覚には容量の限界がありそう
上田祥行
単独のアイテムの知覚が、全体の知覚に影響する
階層的符号化
チアリーダー効果、文脈効果の一種。同化、対比。
アンサンブル知覚で平均顔が計算、個々の表象が平均顔の表象に近づく
同化、対比の影響を抑えてもチアリーダー効果はみられた
マルチレベル推定、ミネソタ州のラドン濃度、サンプル誤差かどうかの判断
鈴木敦命
時間的、空間的解像度の制約
作業記憶の制約
注意は逆、特定のところにだけ集中、他を捨ててる。何に役立つか?
光景の概要の抽出。個々のものは概要としてわかる、同定はできない、注意の外側を補う
作業記憶の不足を補う。チャンク化、記憶エイド
では注意は必要か?
2017/9/20(水)14:30
Rを用いた画像処理プログラミング
http://hiroyukitsuda.com/tutorial
2017/9/20(水)14:30
集合行動のアルゴリズムを考える:計算論的な種間比較の可能性
カラス集団内における情報伝播の非対称性
社会生態、離合集散型社会。年齢、季節、時間によってダイナミックに変化
成鳥:多くは生涯一夫一妻、つがいが協力して子育て、
若鳥:離合を繰り返す非血縁的群れ、縄張りを持たず遊動
群れによる採餌、集団ねぐら
群れの個体間に形成される優劣順位関係
個体の資源獲得競争能力には差がある
攻撃、服従ディスプレイによって勝敗を決める
自発的に形成される。人がけしかけて作るわけにはいかない
群れ全体では直線的な優劣順位関係を形成する
オス間で特に明瞭
カラスにおける情報伝播
道具使用、親から子へ
カレドニアガラス
遺伝的基盤
1年以上かけて親と過ごしながら習熟、使う道具の種類は親の影響が強い
ワタリガラス
採餌技術、親和的関係を持つ個体間
兄弟姉妹などの一緒にいる頻度の高い、宥和行動をおこなう、個体間で伝播しやすい
盗み寄生、同種、他種の他個体が発見、捕獲した餌を横取りする戦術的行動
7%くらいはオオカミに殺されちゃう、それでもやる、楽観的だし繁殖できちゃう
立場弱いやつにやらせてる場合も
一緒にいるとはいえ、群れの個体同士は対立関係にある
優劣関係=資源、餌競合の解決策
最下位オス条件では、最上位オス条件に比べて採餌技術が群れ内に広がりやすい
最上位の方は、技術は知ってても、使う場面がない、ほぼ全部を上位に取られちゃうので、餌を占有し続けるから
最下位の方は餌を占有できずに徐々に奪われる
最上位と最下位で情報伝播に非対称性がある
集合知の発生条件を探る
集合知と集合愚
集団意思決定はヒトに限らず様々な動物で見られる
ミツバチの分蜂
八の字ダンスでは、情報カスケードの問題を抱えてるのでは?
各自の判断が独立でない、探索バチたちの意思決定は相互依存的である
一方、探索先の良さに関する評価は独立的
ヒトだとどうなる?
逐次的決定場面で、独立性と相互依存性がどうはたらくと、集合知を生み出すことができるのか?
参加者はエキスパートの存在を知らない
独立して真の値を述べるエキスパートの存在が集合知の発生にどの程度必要か?
論証可能性の低い状況では、議論がどのように形成されるのか?
レンジのはっきりしない、曖昧さの高い事象について検討する
従来の集合知に関する検討は正規分布を仮定していた。
結果は、コーシー分布。裾が重い、裾野が厚い。外れ値が発生しやすい
情報カスケードにより集合愚が容易に生じやすい状況
社会情報(先行する人の最終判断の平均)を見た後の個人推定は、1回目の個人推定と社会情報の平均?推定できる?
社会情報への感受性は何によって決まるか?
逸脱を避ける同調型反応
1回目の個人判断が社会情報から逸脱している時ほど社会的感受性が高い。同調しようとする
集団パフォーマンスの指標
参加者の判断の中央値が、真値にどれだけ近いか
判断の分布幅がどれだけ狭いか
真値を提供するエキスパートがマイノリティでも集合知が発生する
エキスパートがいないと集合知も集合愚も発生しない
Null modelは実際のパフォーマンスより明らかに結果がよくない
集団意思決定に独立情報が流入することが集合知を生む1つの鍵
エラーの増幅に抗するブレーキ
同調傾向はアクセルの役割
同調傾向を仮定しないモデルは実際の集団パフォーマンスを下回る
ヒトの集団では、相互依存性は常に存在する
協力行動の計算論モデル
社会的選好と
共通するのは強化学習の視点?
2017/9/20(水)16:30
アニメの心理学
フィルム 1秒間に24コマ
2コマ落ち3コマ落ちにすると実写だと目立つ。不気味の谷とも関係する
アニメだとあまり知覚できない、仮現運動だけでは説明しにくい
つっかかって見える
アニメは不気味の谷の手前側に全部いるのでコマ落としても違いに気づきにくい
実写はコマ落とすと谷をまたぐ
吉村浩一
割り幅の大小で、動きが違うように見えてるのでは?動きの印象が違う
ロングレンジで大きく動かして見せるおもしろさ
パラパラしてるように見えちゃう、抽象的
実際にはありえない動きなので爽快感を感じる
動きの強調が可能(アニメらしさ)
ショートレンジで実写っぽく見せるよさ
画面を小さくする、ショートレンジと同じ状態、もはや実写に見える、生々しく感じる
片渕須直
曖昧な動きの時は、見る側の要因が見えかたに影響を与える
接近歩行と遠ざかる歩行の方向判断に、対人不安傾向が影響する
タメ、ツメを使うと、力感が出る
ブランクを入れると、速く動いてるように見える
ブランクで仮現運動の表象が表れて速く動いてるように見える?
中村浩
仮現運動 apparent motion
random dot motion
100ms以下くらいでないと発生しない
それ以上だと単にフリックしてるだけに見える
バラディックのロングとショートは理論過ぎ
現象としては同じだ、汚れてる
drastic change of image
stepwise change of image
日本アニメはロングレンジで、海外アニメはショートレンジで仮現運動させてる
片方に慣れると、もう片方に違和感を抱く
昔爆発シーンが流行ったときにタメ、コマ落としに振ってやってた、鮮烈な印象になった
緩やかに動かした時の方が、存在感があるように、そこにいるように片渕監督は感じた
観覧車は1コマ落ちの方がよい、機械的な動き
体感と一致させながら視聴してるのでは?
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