2017年12月28日木曜日

MacBookAirでPython3環境設定からのexif撮影日時で画像ファイルrename

たぶんここらへん見て環境設定した。

http://qiita.com/yoshizaki_kkgk/items/4663148a2b3ca078ddbc
決定版】MacでPythonを使って『機械学習』を学ぶための環境構築

http://www.sejuku.net/blog/curriculums-python
Python入門完全攻略ガイド【基礎学習/アプリ開発/仕事獲得】


http://qiita.com/yhashizaki/items/c996297a80024bcaa2eb
Pythonスクレイピング(Beautiful Soup)+XPathでテキスト文指定でリンク先URLを取得

【参考にさせていただいたサイト】
http://gci.t.u-tokyo.ac.jp/tutorial/crawling/
ウェブページからのデータ取得

http://www.slideshare.net/tushuhei/python-xpath
Python と Xpath で ウェブからデータをあつめる

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exiv2 -Pk hoge.jpg
exif情報の種類が見れる

magick identify -verbose hoge.jpg
詳細情報が見れる




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写真アプリの画像ファイルを整理したかった。

撮影日時をexifから取り出してファイル名につけたかった。

ImageMagickというのでできるっぽい


それをinstallしたい
Mac OS X El Capitan - HomebrewでImageMagickのインストール
https://qiita.com/noir/items/dc7366be57f987c04a20

brew install imagemagick
とやったら、command line toolsがないとだめって言われたので

Xcodeをインストールせずに、Command Line Toolsをインストールする方法
https://qiita.com/iwaseasahi/items/eb820762600c815ab100


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iPhotoで、撮影日時をタイトル名に反映させて、タイトル名で書き出すという手もあるが。
https://origin-discussions-jp.apple.com/thread/10183849

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autometerでやる場合

写真のファイル名を撮影した日時にする方法【Mac】
http://www.umurausu.info/blog/archives/add_date_time_to_photo_filename.html



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bash 画像の撮影日時(EXIF)を「YYYYMMDD_HHMMSS」形式で取り出してファイル名に付ける(awkとsedで)
http://min117.hatenablog.com/entry/2017/03/04/134130

【ImageMagick】identifyコマンドが実行できない
https://teratail.com/questions/92619

magick identify -verbose IMG_hogehoge.JPG  | grep DateTime: | awk '{print $2"_"$3}' | sed -e s/://g

エラーメッセージが出る
identify: unable to open image ' ': No such file or directory @ error/blob.c/OpenBlob/3323.
identify: no decode delegate for this image format `' @ error/constitute.c/ReadImage/509.
20091124_085544

でもexif情報は取り出せてるよね

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いろいろやって
それっぽいのを作ってみたが
./rename.sh
Permission denied
になるときは
chmod +x rename.sh
とするらしい

これはファイルに実行権限がついていないため、起きる現象です。
chmodコマンドを使って実行権限をつけてやりましょう。
http://wadap.hatenablog.com/entry/20080223/1203787519

rename.shの中身
for i in IMG_*jpg
do if
exiv2 -Pk "$i" | grep -q Exif.Photo.DateTimeOriginal ; then
exiv2 -Pk "$i" | grep -q Exif.Photo.DateTimeOriginal |
exiv2 -r'%Y%m%d_%H%M%S'"_:basename:" "$i"
exiv2 -r'%Y%m%d'"_:basename:" "$i"
fi
done

んで
./rename.sh
できた!

Exiv2 exception in print action for file IMG_****.jpg:
Failed to read image data
みたいなメッセージが終了時に表示されるがまあいいや

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magick identify -verbose IMG_****.jpg  | grep DateTime: | awk '{print $2"_"$3}' | sed -e s/://g

awk 列を抜き出す
例: 2列目だけ
$ cat << __EOF__ | awk '{print $2}'
1 hoge
2 hage
__EOF__
以下出力
hoge
hage

■ ファイル内の文字列をまとめて置換する
カレントディレクトリのファイル全てを対象にする場合
$ grep -l '置換対象の文字列' 置換対象のファイル | xargs sed -i.bak -e 's/置換対象の文字列/置換後の文字列/g'
https://qiita.com/kkyouhei/items/b4ff839a2f36ba194df3

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http://microgroove.jp/shaolin/2010/07/osx_automator_script_for_renaming_files_using_exif_datetime.html
http://min117.hatenablog.com/entry/2017/03/04/134130

http://serial-experiments.jp/blog/?p=512
https://blanktar.jp/blog/2015/09/linux-photo-change-datetime.html
http://uxmilk.jp/8366
https://qiita.com/kkyouhei/items/b4ff839a2f36ba194df3

http://www.sw-mono.blog/entry/2017/07/30/115350
http://www.nemotos.net/?p=864
http://www.nemotos.net/?p=745
http://www.nemotos.net/?p=182

http://shellscript.sunone.me/for.html


写真のファイル名を撮影した日時にする方法【Mac】
http://www.umurausu.info/blog/archives/add_date_time_to_photo_filename.html


写真取り込み&EXIF情報にあわせてファイル名を変更
http://microgroove.jp/shaolin/2010/07/osx_automator_script_for_renaming_files_using_exif_datetime.html


【覚書】Macで写真のリネームをする
http://zipmouse.hatenablog.com/entry/2017/10/07/202640


Mac OS X Mountain Lion でファイルのタイムスタンプ(日付)を変更する方法
http://blog.dreamhive.co.jp/yama/9708.html


bash 画像の撮影日時(EXIF)を「YYYYMMDD_HHMMSS」形式で取り出してファイル名に付ける(awkとsedで)
http://min117.hatenablog.com/entry/2017/03/04/134130



2017年11月25日土曜日

錯覚の科学at放送大学

1回 錯覚への紹介

チェッカーシャドー錯視の場合
錯覚は
・自動的に起きる(防げない)
・適応的に役立つ(正確には見えていないが)
  円柱の影が差していても、もともと白いものだとみなしているからBの文字は白く見える

ダイヤモンド錯視
 ダイヤの色の濃さがグラデーションに見えるが、全部同じ色
 境目、特徴的な部分に注目しやすい


錯覚とは、知覚された対象の性質や関係が、刺激の客観的性質や関係と著しく食い違う現象

物理的 光の屈折、ドップラー効果
生理的 暗闇への順応(感覚器:眼の働きによるもの)
知覚的 
 知覚現象における広義の「錯覚」 恒常性(明るさが変わっても白黒と認識する)、立体視など
 知覚研究における「錯覚」 古典的錯視図形など
認知的 思い違い、見落とし、勘違い「認知バイアス」 規範的正解あり(正しく考えれば分かるもの)、なし



認知 cognition:知的な心の情報処理
 知覚、記憶、思考(推論、問題解決、意思決定)、注意、学習、、、

感覚:目や耳が刺激を受け取って反応した状態を指す
知覚:感覚器の反応+何が見えたのかを認識して判断すること


ジャストロー錯視
 下の方が長く見える
 接してる部分を見比べちゃう

フィック錯視
 縦(垂直)と横(水平)の棒線
 縦線(垂直)の方が長く見える

ポンゾ錯視
 ボーリングのレーンみたいなやつ
 奥の方が長く見える(奥行き知覚が影響する)

ポッケンドルフ錯視
 斜線がどれとつながっているか



2回 視覚の錯覚 見ることは考えること

人は目で物を見ているということ自体が錯覚
人は脳で物を見る

我々は目で物を見ている、と思っている
目とカメラの構造は似ている
が、我々はカメラのように外界を正確に見ているわけではない


網膜に入力された光学情報(外の世界)から、
特徴抽出、取捨選択、ボトムアップ処理(データ駆動型)して

既有の知識、経験、期待(スキーマ)から
無意識的推論、トップダウン処理(概念駆動型)して

これを足し合わせてパターン認識することで、見えたものを決定している

解が定まらない不良設定問題
 一つの網膜像から、三次元の対象を一つだけ再現することは不可能

奥行き知覚の手がかり
 両眼視情報 輻輳、両眼視差
 単眼視情報 調節、ボケの検出、運動視差(近くのは早く動いて見える、遠くのはゆっくり動いて見える)
 絵画的手がかり(網膜像の相対的大きさ、線遠近法、対象の重なり、きめの勾配、大気遠近法、陰影)

クレーター錯視
 飛び出て見えるのは、上が明るい球体たち

恒常現象 constancy phenomenon
 大きさ、位置・方向、明るさ、形、色
 感覚器が捉える外界の情報(網膜像)が変化しても、対象は安定して知覚される


第3回 錯視の世界を体験する

市松模様錯視
 間の平行線が歪んで見える
理髪店のポール、電光掲示板の仮現運動

シェパード錯視、テーブルトップ錯視
道路写真の角度錯視

エイムズの部屋

縦断勾配錯視
 急激な下りで幅のある坂や川があると、脇の水路は実際は同じく下りなのに上っているように見える

ホロウマスク錯視
 凹んだ顔の方は、動いて見える
 凹んでる方は通常は見えない角度に見えてしまうので、これは顔が動いてるのだろうと脳で補正してしまう



第4回 視覚の錯覚 知覚心理学と絵画芸術の接点

知覚とは
対象を再現する主体的な試み
予期、知識・スキーマ、手がかりと、網膜像を取引することで、
ヘルムホルツ式推論する(対象そのものを再現する)

線遠近法 透視図法、写真
 遠くのものは小さく、近いものは大きく
 網膜像に幾何学的に忠実

大きさの恒常性 人の知覚
 遠くのものは大きく、知識で補正
 現実の対象・ものに忠実

矛盾が生じる

恒常度ゼロ(線遠近法に忠実)と、完全恒常(世界の知識に忠実)には距離がある
発達的観点で考えると、子供の絵は完全恒常の世界を描いていると言える

子供の絵の特徴
・擬似展開図
 多視点図法、透明画法で描かれてる
・知的写実主義 intellectual realism
 5~7歳までに特徴的、体験と自分のイメージに忠実
・頭足人
 重要なところを大きく描く

歴史的観点で考えると、古代や東洋の絵も完全恒常の世界を描いていると言える

ルネサンス期の最後の晩餐は、線遠近法で描かれているが
12世紀の最後の晩餐は多視点図法になっている
これが徐々に変化して線遠近法になっていった

大きさの恒常性の克服
・カメラオブスキュラ(カメラの原点)などのテクノロジー
・解剖学の成果(人間の目がカメラに似てることがわかった)
・石膏デッサンの訓練

印象派の登場
現実に見えている世界に一度振れたところ(写実派)から再度完全恒常の世界への転換期、
人間性、恒常性を回復しようとする試みと言える

写実派:見たままに描く
モネのような一般的な印象派:瞬間を切り取る、時間を切り詰めて自分の印象をストレートに出していく

セザンヌ曰く、物を球や円柱などの抽象的な形に置き換えて再構成せよ
セザンヌの絵は、いくつもの時間をねじ込む、いくつもの視点をねじ込む、凝縮している、時間の持続、濃密な時間

キュビズム(立体派):多視点性、複数の視点がねじ込まれている



第5回 視覚芸術と錯覚

トロンプ・ルイユ(だまし絵)
仰角遠近法:見る人の眼差し、角度を意識して描いてる

絵の中に影を描く絵の中に空間が生まれる

モネ 筆触分割 細かいところはそうでもないが全体の印象としては、離れるときれいに見える
新印象派 視覚混合

エッシャー 不可能図形
 奥行きがない、消失点がない、ルネサンス以降の線遠近画法の意識が錯覚を引き起こす



第6回 記憶の錯覚 人の記憶は確実なのか

記憶の誤情報
目撃者証言
 歪んだ情報を与えると、証言内容が割と簡単にすり替わる
経験していない架空の出来事の想起率は、面談を重ねるごとに発生、増加する

記憶インプランテーションの特徴と仕組み
視覚的イメージの影響
 鮮明なイメージと記憶インプランテーション
リアリティモニタリング
 現実の記憶と、想像した出来事の記憶を区別する過程
 現実の出来事=鮮明、想像した出来事=不鮮明
 鮮明なイメージが伴う記憶は、現実のものとして受け入れられる

記憶のメカニズム
 入力
 符号化 encoding
 貯蔵 storage
 検索 retrieval
 出力

記憶の錯覚が起こる仕組み
 DRMパラダイム 符号化のところ
 目撃証言の誤情報効果 貯蔵のところ
 false memory 検索のところ



第7回 思考の錯覚と認知バイアス

考え方の二つのタイプ
 これは正しいはずだ、確証を試みる
 これは間違っているはずだ、反証を試みる
 たいていの人は確証の方を試みる(自分の考えが正しいはずだという思考になっている)

確証バイアス confirmation bias
 信念、理論、仮説を支持し、確証する情報を集める
 反証となる証拠の収集を避ける
 反証や否定的情報の利用を考えられない、失敗する

否定は考えにくい、認知的負荷が高い
肯定性バイアス

錯誤相関(幻相関) illusory correlation
四分割表の1セルにだけ注目してしまう

ポジティブ・フィードバック 予期の確証
 信念、起こりうること、リアリティ(結果を見る)、起こりうることを選択的に認知する

クリティカルシンキングのためのポイント
 現実の証拠にもとづいて考える
 都合の悪いこと、予期しないこと、起こらなかったことに注意が向かない
 フレームワーク(四分割表)で考える習慣



第8回 ヒューリスティックと行動経済学

ヒューリスティック heuristic
アルゴリズム algorithm

大数の法則 law of large numbers
数学 十分に大きな回数の事象により、理論上正確な予測値に収束する
心理 小さなサンプルでも大数の法則が成り立つと思い込む(少数の法則の錯誤)

利用可能性ヒューリスティック availability
 入手やアクセスがしやすい
 認知的に利用しやすい

アンカリング(投錨)と調整 anchoring and adjustment
 基準点をもとに微調整して考える




第9回 自己の一貫性と正当化が引き起こす錯覚

認知的不協和理論
認知要素1(タバコ好き)
認知要素2(タバコ体に悪い)
相容れない不協和が生じる

戦略
 認知要素の変更(タバコやめる)
 要素の重要性を減少(タバコ少ししか吸ってない、タバコ体に悪い論はまだ不備がある)
 共和的な要素の付加(タバコ吸いでも長寿な人はいる、温暖化の方が問題だ)


入会儀礼、通過儀礼の実験
認知的不協和とマインドコントロール
厳しい儀礼グループほど、内容評価、入会意向が高くなった

認知要素1(厳しい儀礼:変えられない)
認知要素2(つまらない内容)

1は取り消せない、2を変えるしかない
行動と態度が一貫するように考える 

まず、つらいめにあわせる、取り返しのつかないことをやらせる
そっちを正に置いちゃう

おもちゃで遊ぶことに厳しい罰を課す
 よりおもちゃが魅力的に感じるので、禁じられてもまた遊ぶ
 甘い罰だと、また遊びたい気持ちにはなりにくい


第10回 身近な情報の錯覚

長期的にはあまり効果がないことがわかってるのについ叱りがち
 褒める:技術が必要
 叱る:簡単、楽
叱る方が効果的に思えるという錯覚が起きているため
 褒めた後は下がることになる
 叱った後は上がることになる(こっちの印象が勝る、代表性ヒューリスティックが生じている)

平均への回帰 regression の錯誤
 二変量が相関関係にあり、その相関が完全でない時、片方が極端な値を取った場合、
 対応するもう片方はより平均値に近くなる

身近に入り込む回帰の誤謬 regression fallacies
 事前テスト 高群、低群
 処置介入
 事後テストの平均値比較
単なる統計的回帰に、複雑な因果関係を想定してしまう

回帰が認識されやすい課題
サイコロの目を使うと、回帰の誤謬、錯誤に気づきやすいが、日常生活場面だと気づきにくい

前後論法
 事前の状況
 変化の原因と推定される処置の導入
 事後の状況
以前はaだったが、以後bになった

前後論法における変化要因
 同時発生の原因 同時に変化を生じさせる原因がないか?
 自然な原因 何もしなくても自然に変化したのではないか?
 平均への回帰 極端な値が平均方向へ戻ったのではないか?
 欠落したケース 事前と事後で対象が変わっていないか?



第11回 錯覚の光と影 エンタテインメントと悪質商法

注意を向けていないものには気づかない
注意の移動は速いし自動的におこなわれる(注意の自動性)
一方で、意図的に動かせる注意もある
共同注意 他者の視線が手がかりになることもある
チェンジ・ブラインドネス(変化の見落とし)
チェンジ・ブラインドネス・ブラインドネス(変化の見落としの見落とし)



第12回 原因と結果をめぐる錯覚 社会的認知

原因帰属推論には偏りが生じる、錯覚が起きる

原因は心理的に決定する、目立つものに注目してしまう

原因帰属 attribution
 内的帰属 性格や能力、気分などの内的属性に原因があると考える
 外的帰属 状況など本人以外の外部環境に原因があると考える

ケリーの立方体モデル:四分割表の発展版
 人(合意性)AさんBさんCさんDさん
 実体(弁別性)対象1,2,3,4
 時/様態(一貫性)状況1,2,3,4
全領域の情報を集めるのは大変

原因帰属の錯覚
・基本的帰属錯誤(他者の行動は内的帰属と捉えやすい、自己の行動は外的帰属と捉えやすい)
・行為者観察者効果(自分には外的要因が見えてる、他者には見えてない、逆パターン:俺のおかげという考え方もある)
・自己奉仕バイアス
自己高揚/自己防衛動機
記憶・知覚認知バイアス

学習性無力感(セリグマン)
 ストレスにさらされて無力感を学んでしまう、結果、うつになる
 が、ストレスに強い犬もいる、説明の仕方の問題ではないか

物事が失敗した時の説明スタイル(どこに原因を求めるか)
・悲観的
 自分のせい(内的)、これからも続いて(安定的・永続的)、何をやってもダメ(全般的)
・楽観的
 他の事情による(外的)、いまだけ(一時的)、この件に限って(特殊的)


情動と身体的整理変化・興奮
 ジェームズ・ランゲ説 情動の末梢起源説
 人は悲しいから泣くのではない、泣くから悲しいのだ

情動二要因理論 two-factor theory of emotion
生理的喚起(覚醒の認知)と、なぜ喚起が起こっているのか?(手がかりからの原因推論)
情動ラベリング
情動が認識される
 吊り橋実験 Dutton&Aron
 高恐怖条件と低恐怖条件、美人女性が声をかけて実験、絵を見て話を作る、女性の電話番号を知らせる
 高恐怖条件は、TATで性的なイメージの話を作りやすい、電話番号受け取る、電話かけてきやすい


第13回 科学的思考と錯覚

血液型性格相関説の歴史
 1900 ラントシュタイナーの発見(最初はABCと言ってた)
 1916 原来復による紹介
 1927 古川竹二「血液型による気質の研究」お茶の水女子大の心理の先生
 1971 能見正比古「血液型でわかる相性」


ラベリング効果
 A型は○○です、と言われちゃうとそういうものだと思ってしまう、行動してしまう
 インプリンティング効果
フリーサイズ効果
 誰でもあてはまる性格診断は受け入れやすい
 バーナム効果

性格的中の錯覚
 人はいろいろな性格を少しずつ持つ
 当たったところだけを強く認識する
 的中感を増す表現になっている(曖昧な表現、○○な反面~)

疑似科学
 科学的な主張や研究のように見えて、実際には科学的とは言えないもの

科学の要件 反証可能性 falsifiability
反証が不可能な仮説や言明は科学ではない K.R.Popper
 フロイトの無意識の抑圧も、反証不能だとPopperに言われちゃった
 ただしこれも万能ではない、一つの考え方

疑似科学の兆候
・反証不能な理論や態度
・無知へのアピール
・立証への消極性や立証責任の転嫁
・最善の方法論の不採用
・体験談の重視と、科学的ルールの軽視
・統計と心理的要素の軽視
・発見の文脈と正当化の文脈の混同

宏観異常現象
 地震の前には、動物や雲、電磁気などにふだんとは違った異常な現象が観察され、大地震を予知することができる

疑似科学の問題点
・単なる誤りではなく、構造的に誤りを再生産する
・広まることで健康や社会環境などに直接の被害をもたらす可能性がある
・特に適切な医療器械を失わせる
・科学的、合理的な思考を妨げる



第14回 自己の錯覚

抑うつ傾向群は、現実主義(正しく現実世界を認識できている)
非抑うつ傾向群は、コントロールできてないのに、自分がコントロールしているように捉えがち

非うつ者は、自己評価が他人の評価よりも高め、自己評価自体が高め


ポジティブ幻想 positive illusion
 自分は平均的な人より、よい特性を備えた人間だと思っている(自己高揚な動機)
 証左と思っているのは、認知的錯誤、認知バイアスだったりする
・平均以上効果 above average effect
・コントロール幻想 illusion of control
・過度の楽観主義 unrealistic optimism

日本人の場合
positive illusion
将来自分には起こる:幸せな結婚生活、長生きする
自分には起こらない:ガンになる、離婚する、交通事故に遭う、仕事を解雇される

negative illusion
 就職がうまくいく
 大金を手に入れる、宝くじに当たる

軽い鬱は現実主義的、たいていの人は楽観的に現実を錯覚している
精神的な健康形成にはよく役立っている、ストレスに強い


日本人のイリュージョン
positive
 調和性 思いやりがある、親切、寛大
 誠実性 まじめ、几帳面、責任感
negative
 社交性 異性/同性の間で人気がある、積極的である
 経験への開放性 なにか才能がある、知的である
 身体的特徴 容姿がよい、スタイルがよい

男性は自身を過剰評価しやすい、女性は過小評価しやすい byシェリル・サンドバーグ’s TED 2010


計画された偶発性(運、よい偶然を引き寄せるには)J. Krumboltz
 好奇心
 持続
 柔軟性
 楽観性
 リスクテイキング


第15回 錯覚とメタ認知 錯覚とよいつきあいを築く

錯誤には意味がある

人の認知システムに働きかける原則
 認知的経済性(節約)
 自己高揚・防衛
 環境適応と生存

錯覚とのよりよいつきあいのためにはメタ認知
 自分の情報処理をモニターし、コントロールする


2017年10月8日日曜日

間違えていたことを批判してはならない

間違えていたことを批判してはならない。批判しないことをもって科学の仮説ができ進んでいく

間違えていたことを恥じることもない、むしろヒントをあげたと図々しく開き直るくらいがいいのかも。
そして周りは間違えたこと自体を批判してはならないし、人格まであげつらうのはもってのほか。

明らかに解釈が間違っているのなら、間違っていたことを諭すのはアリ。
ただし明らかに間違っているとはいえないもの、正解がなく、見解の相違でしかないのなら、お互いに異なる捉え方をしているだけなのだと、どちら側も冷静沈着に対応すべしだし、見解の相違を重大視しなくてよい、あ、違うんだねという認識だけを共有しておけばよくて、理解できなくても、お互いの立場、理屈、論理を認めるべき。

でないと多様性が欠如するし集団思考になってしまう、危険である、ただの単一思想集団になってしまう。

あの人の見解は理解できない、納得できないと吹聴するのはナシ。
他者を攻撃する立場になると、ますます周りは寄ってこなくなる。
そして孤立化ガラパゴス化して、環境の激変に対応できなくなる

一方で、同じ集団として行動していくなかでの理念、行動様式、規範は揃っておかないといけない。
(それを広く体系的にまとめたのが法律や規則)
理念が揃っていないと、同じ集団で行動している意味がない(個の力の足し上げでしかなく、全体が勝る状態にならない)。つまり生産性が低い。


古代ギリシャの哲学者アリストテレスの名言「全体は部分の総和に勝る」





なぜ数学を学ぶか

なぜ数学を学ぶか?
calculation
application
inspiration 
数学で論理的、批判的、創造的な考え方を身につける
数学を通して考え方を学ぶ
数学はxの値を求めるだけでなく、whyを探るものである
アーサー・ベンジャミン TED



研究「さしすせそ」
さ:再現性(再現可能な普遍的で信頼できる成果)
し:新規性(サーベイに基く新規性や独創性の主張)
す:数量性(定性的な議論に終始せず数値で有効性を示す)
せ:整合性(論理的な破たんのない首尾一貫した議論)
そ:速報性(さっさと書いて出す)




ルートの微分
ルートxとは、xの1/2乗のことなので
微分すると、
1/2(x)^-1/2となり
1/2・1/√xとなる

ルートの中身がx^2だったら、さらに微分するので2xが登場してくる





Googleが解明。成功するチームに共通する5つの意外な特性

1. 信頼性
チームメンバーは、基準をクリアする品質の仕事を、決められた時間内に終わらせることができる。
2. 構造と透明性
チームメンバーは、明確な役割、計画、目標を持っている。
3. 意味
チームメンバーは、仕事に個人的な意義を感じている。
4. 影響
チームメンバーは、自分たちの仕事には大きな意味があり、社会全体の利益にプラスの影響を与えると信じている。
そして最後の1つは、特にインパクトがあるものでした。
5. 心理的安全性
多くの人が、無能な人間に見られるのを恐れて、会議の場で質問をしたり、アイデアを提示することを躊躇しています。よくわかります。職場における自分の言動や行動が、逐一監視され、批判の対象となるように感じているのだとしたら、そうなるのも無理はありません。
一方、それとは真逆の状況を思い浮かべてください。誰もが安心してリスクを冒し、意見を述べ、質問できるような環境です。そこでは、マネージャーが「上空援護(air cover)」を担い、安全圏を作り出すことで、メンバーはガードを下げることができます。それが心理的安全性です。

http://www.excite.co.jp/News/column_g/20170831/Boost_magazine_19601.html




シカゴ・スタイル

シカゴ・スタイル
reason warrant evidence conclusion 
理由:考え方の概要を示す
説明:理由を細かく明確に規定する
例示:説明を補強する実際の例やデータを示す
結論

理由+説明+例示=説得力




傾聴してもらいやすい状態にするには
ただ「共有」というよりは
今やってる業務のヒントになる、参考になる
これから手がけるテーマにつながる
と思って持ってきました、と言ったほうが、耳を傾けてくれやすそう



「作文10ヶ条」近藤勝重
(1)何よりも見方。脱社会通念、独自の視点を心がけ、誰も書いていないことを書こう。
(2)常日頃の通俗的な事柄に人間のいじらしさと真実を見つけよう。
(3)思うことより思い出すこと。論よりエピソード。要は自ら体験したネタであれということ。
(4)主張より告白。自慢話より失敗談。それらを正直に書いて、人間的弱さをさらけ出そう。
(5)起承転結は「転」のネタが勝負どころ。「起」は場面。「結」はさっと小粋に終わろう
(6)人間とは?生きていくとは?人生とは?をいつも念頭に置いて細部に目を凝らそう。
(7)説明よりも描写。頭より心。頭は物事の筋道の理解にとどまる。心が納得し、うなずける文章を書こう
(8)視る。触る。触るように視る。眼でも聴き、耳でも視る。さらに嗅ぐ。味わう。そうして初めて五感が活用できる。
(9)現在(今の状況の描写)、過去(背景などの説明)、未来(これからどうなる)の順を踏んで伝わる文章を目指そう。
(10)自分と人、物、自然との関係(距離)を描くこと、それが文章だと心得よう。


「それまで意になかったことに思いが及ぶこと」つまり「気付くこと」
(1)「あっ」と思わず声を上げたような体験
夏目漱石「虞美人草」…「あっと驚く時、はじめて生きているなと気が付く」
(2)細部に目を向けてわかった本質や真実
寺田寅彦の句…「塵の世に清きものあり白菜哉」
(3)他と比べて「そうか、そういうことなんだ」と思い知ったこと
岸本水府の川柳…「ぬぎすててうちが一番よいといふ」
(4)時の経過とともに実感できたこと
児童文学者あまんきみこさんの言葉…「若い頃の初体験はまったく知らないことを知ること。年を重ねた人の初体験は、言葉に身体的な喜びや悲しみが寄り添うものである」



鶴見俊輔 文章心得帖 ちくま文芸文庫
文章をまとめてゆく段階
思いつき
裏付け
うったえ




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I’m in charge of hogehoge, mainly hogehoge.

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(2017年5月メモ)

ビタミン×戦争×森鴎外

2017.06.29放映
フランケンシュタインの誘惑〜科学史 闇の事件簿〜

森鴎外 森林太郎
史上最年少で東大医学部予科入学。陸軍軍医に。
その頃陸軍海軍共に脚気が問題に。
当時は炭水化物タンパク質脂質が大事まではわかってたが、ビタミンは未発見。
白米のビタミンB1不足が脚気に繋がってるとは誰も考えなかった。
また東大医学部に来てたドイツのコッホ。細菌学が隆盛。炭疽菌、結核菌などが続々と発見されてた。病気の原因は細菌にあるのだという考え方。脚気細菌説となってしまう。だがそれらしい細菌は見つからない。陸軍では引き続き白米を。

一方海軍。高木兼寛、薩摩藩出身の軍医。明治8年(1875年)、当時の海軍病院学舎(後の海軍軍医学校)教官のイギリス海軍軍医アンダーソンに認められ、彼の母校聖トーマス病院医学校(英語版)(現キングス・カレッジ・ロンドン)に留学。在学中に最優秀学生の表彰を受けると共に、英国外科医・内科医・産科医の資格と英国医学校の外科学教授資格を取得し明治13年(1880年)帰国。
このイギリス留学時代に疫学を習得。当時イギリスでコレラが流行。原因はわからない。だが罹患者をマッピングすると井戸の近くで多いことが判明。原因はわからないが、今事実がそう言ってるのなら井戸の近くから遠ざければ病は防げる。
これが疫学の考え方。対症療法。
天然痘にしても原因はわかってなかったがシュタイナー?ゲイナー?がうまいこと治療したように。

そこで高木は、このEBMな手法に基づき、タンパク質が原因だと仮定して、明治17年(1884年)の軍艦「筑波」による航海実験(以前の軍艦と同じ航路をたどるので比較対照実験になってる)。
白米でなく、洋食を食べる。結果、ハワイ到着時の脚気患者ゼロ。洋食はまだなじみがないので麦飯を海軍では支給することに。その後海軍での脚気患者は激減。
1884年(明治17年)の導入により1883年の23.1%の発症率を2年で1%未満に激減させた。
明治18年(1885年)3月28日、高木は『大日本私立衛生会雑誌』に自説を発表。
欧米においては高木の業績に対する評価はきわめて高く、フィラデルフィア医科大学、コロンビア大学、ダラム大学から名誉学位を授与されており、ビタミン、栄養学に関する著名な書物の多くで高木の業績が詳しく紹介されている。南極大陸の南緯65度33分・西経64度14分に高木岬があるが、これは彼の名にちなんでイギリスが付けた地名である。海外での脚気業績に対する高木の評価は高い。「独創を尊び成果を重んする西洋医学からみると、高木の『食物改良による脚気の撲滅』は、発想の独自性と先見性、成果のすばらしさから、まさしく画期的な業績であった。ビタミンが広く知られた後には、さらにその先見性が高く評価され、ビタミンの先覚者と位置づけられている。」


陸軍はおもしろくない。エリート意識もあったし。ドイツ医学というか東大医学部の学閥もあったし。
麦飯と脚気改善の相関関係は(ドイツ医学的に)証明されていなかったため、科学的根拠がないとして否定的な態度。


そこで筋道の違う実験を実施。兵食試験。白米、麦飯、洋食を食べた兵士の食事量と糞量を計測。白米群が最もエネルギーを効率的に取得できている、だから白米はすごい。

だが当然ながら脚気患者は減らない。むしろ日清戦争では戦死者よりも脚気での死亡者が多かった。一方海軍では脚気患者は数名、しかも軽傷。日露戦争でも同様。
日露戦争での多数の脚気死亡者により軍医トップはクビ。代わりに森が1907年(明治40年)10月、陸軍軍医総監(中将相当)に昇進し、陸軍省医務局長(人事権をもつ軍医のトップ)に就任した。


東大農学部の鈴木梅太郎。水と土と空気からなぜ農作物が育つのか不思議でそれを解明したくて農学部へ。
1910年(明治43年)に動物を白米で飼育すると脚気様の症状が出るが、米糠、麦、玄米を与えると快復することを報告。翌年、糠中の有効成分を濃縮しオリザニンとして販売されたが、医界は受け入れなかった。医学部に話すものの、農学部に言われたくはないと、脚気栄養欠乏説は黙殺される。




日本心理学会第81回大会at久留米3

2017/9/22(金)09:20
ポストディクション(後付け再構成)と、意識的な気づき
脳で処理されるまでの間に知覚した後続刺激が、前の刺激に因果「的に」影響する
仮現運動もそう apparent motion 
軌道はスムース、色はジャンプ。途中で未来の色が出る。形態だとスムースに変化していく
why study hogehoge?
research motivation 

visual awareness
主観、知覚の気づき

flash lag
予測できる動きだから後ろにズレる
知覚の遅れを取り戻そうとしてるので合目的である、補償している
後ろを消すと確かに合う。ところが前を消しても発生する
prediction では説明できない

動かさないで色だとどうなる?
緑赤で黄色をflashさせてるのにオレンジに見える

視聴覚ラビット
腕をリズミカルに叩く
2回同じところを叩いてるのにズレる
3回ビープで2回見せる、3個見える
音の不在で真ん中の視覚刺激が喪失する
創出、抑制

逆行充填
人口盲点を作ると、後の視覚刺激を見た「気が」する

pathway fast slow
前のslowに後続のfastが追いつくので抑制されるというモデル

v2がv1にrecurrent する、re-entryされるというモデル

physical time (input time)
brain time
mind time (mental time)
神経過程の経起が知覚過程の経起を同定するわけではない

位置の記憶は常にアップデートされる
知覚意識は超短期記憶かも?

神経学会だとアホかと言われる
メカニズムが違うだろ。タイムスケールが違いすぎる。彼らの盲点なのでは?

cognitive 高次認知レベル
心理学会だと当たり前じゃねと言われる、ロフタスの証言者実験、アスリートの第六感、朝聞いても当たらない、朝どう思ってたかを終わった後で聞く、記憶を書き換える、朝からいけると思ってた、とさらっと言っちゃう

地震予知…

hindsight社会学ニクソン訪中トランプ
本人は記憶を書き換えた意識がない

ベイズ統計の事後確率
時間係数は入ってない

バラバラの情報を脳は統合する必要がある
記憶と学習の効率性
因果関係にしちゃったほうが処理が楽
フレームワークにはめ込んじゃってる

暗闇での認識には400msかかってブレーキ踏んで
あとで子供だったと辻褄合わせしてる


ヨハンソンの選択盲
選んでない顔を選んだ理由をよどみなく答える
選んだ理由を人は「常に」捏造しているのかもしれない

自由意志と神経学的決定論

民主主義、責任には自由意志

神経学的決定論によって「自由な行為の感覚」は駆逐されない

自由な選択の感覚 sense of agency
は知覚イリュージョンの3要素を満たす

結論
ポストディクションとは、脳の包括的な機能原理である


認知的不協和理論というよりは choice justification 
これすなわちポストディクション

自由意志は、近代制度整備の時に、責任の所在を明確にするための方向から「作られた」のかもしれない、社会学的視点

iconic memory 
short term memory 
long term memory 




2017/9/22(金)11:20
群淘汰と協力:ヒトは偏狭な利他主義の軛くびきから逃れられないのか?
協力する種 Bowles
偏狭な利他主義
内輪にだけ協力することが、ヒトの協力性の起源だ、大論争

協力が進化するにはどんな仕組みが必要か?
協力が進化する時、いかなる状態が生じているか?

プライス方程式
世代間での遺伝子頻度の変化を記述する式

ヒトの祖先は6300万年前にビタミンCを作れなくなった
痛風、尿酸、抗酸化作用

進化生物学
血縁淘汰 kin selection 

単位、子供の数、適応度
ある行為が利他的かは、その行為の帰結が
自らの適応度が減少、他者の適応度が増加、これを両方満たす

行為の意図は関係ない。自分が得してちゃダメ、相対的ではない

遺伝子淘汰、血縁淘汰を PGG(public goods game)で考える、公共財ゲーム

parochial 偏狭

仮定の妥当性こそ問われるべき
計算やシミュレーションの結果は合ってるのだろう

人間は内集団への利他性を、容易に生じさせる

利他主義者は、意思決定に時間をかけると利他的でなくなる
自己利益追求者は、時間をかけると利他的になる
熟慮的な意思決定が利他的な行動に結びつくための条件とはなんなのだろうね?



2017/9/22(金)13:40
「データの時代」の心理学を考える
公開シンポジウム
 高校生のための心理学シリーズ 
 社会のための心理学シリーズ
 科学としての心理学シリーズ
 
モデリングでできること
データ生成のメカニズム(どうやってデータができたか)がわかる
予測ができる、シミュレーションができる、原因の推定ができる

回帰モデルは時間の概念がない
今のアンケート結果+デモグラで次回のアンケート結果を推定したかったら時系列モデルの出番
小林亮太

テキストアナリティクス
データ全体を見る、バラした個別ワードを見ててもよくわからない

web db folum 
那須川哲哉



三浦麻子



2017/9/22(金)15:40
未来の自動車に実験心理学が貢献できること
技術心理学研究会

セグウェイは2001年発表、発売
日本で走れるようになったのは2015年、自動運転はそんなにのんびりしてられない

レベル1
ACC(adaptive cruise control) 
自動化バイアス、過信。反応遅れる

レベル2
LK(lane keeping)
覚醒復帰が遅くなる

レベル3
寝るの以外のサブタスクはOK
復帰にどのくらい時間を要するか
アラートだすタイミング
篠原一光

手動運転よりも自動運転の時は、まばたきの振幅速度が遅く?眠気が強くなる、負荷かけると眠気低下。外界の視覚情報を取り込まなくなる

単一パラメーターで推定してると結果が違って解釈が難しい、実用化しにくい
パラメーター複数を選別、入出力に使って、機械学習を用いて推定することで、実用化しやすくなる

従来技術では、重度の低下とそうでないかの区分しかできてなかった。
新技術では、覚醒、軽度の低下、重度の低下の識別ができるようになった、アラートを早めに出しやすくなった

マインドワンダリングとnバックは違うのでは?
阿部高志

責任判断
原因が行為者にあり、その原因を制御可能だと認知されると、行為者に責任が帰属する、という考え方。ワイナーの帰属理論

行為者の意図性、統制可能性

感覚や感情を感じる機能、経験性
苦痛、喜び、空腹
行為の受け手としての能力
道徳的権利を帰属される
悪いことしないように守る必要がある

行動を生み出す機能、行為性
思考、記憶、自己制御
行為の与え手としての能力
道徳的責任を帰属される
悪いことしちゃいけない

二次元で知覚される心 Gray

ではAIに責任帰属できるか?
罰を与えられるか?廃棄?

AIへの原因帰属を高く捉える人、平均より低い人を
擬人化傾向の高低で区分、メーカーへの責任帰属度に違いが

AIへの原因帰属を高く捉える人で擬人化傾向高い人は、メーカーへの責任帰属度を高く捉える傾向になった

罰を受ける対象は罰を受けて苦しむ能力をもってないといけない
心がなければ罰せない Rai 2017
PNAS

AIを罰しても苦しんでくれない、何が罰になるのかわからない

AI時代の責任判断は、責任とれる主体に罰が与えれるように、理解の枠組みが変わる
谷辺哲史

トイレの水を流すボタンがわかるか?
悪いデザインは誰にとっても悪い
若者は頑張れるが、高齢者、認知的加齢は乗り越えられない
みんラボ、リビングラボ

高齢者は創発的な利用が苦手、目標があると走りだす

ACCをオンにする回数の増減
非学習型
分業型
コントロール型

ACCを自分の運転に取り込むかどうか

理解、学習
利用するのに新たな負荷、負担が発生している

old age
young age

学習が困難そうだと、説明をミニマムにしちゃう、聞かれたことを十分に説明しない、当然伝わってない、結果、できない
原田悦子

「待ったなし」は危険な予感
心理学者が新しい社会を作り出すことに積極的に主体的に提案、貢献できないだろうか?
新しい社会のありかた
熊田孝恒

心理学は教育の方向にいってたきらいがある。モノを作らないから?

技術はここまで(が責任帰属)と線引きしてるのかも

現状がそもそも、ゾンビ状態でクルマが走ってる、
心理学の参入余地はたっぷりある


どうすりゃいいん?
howというよりは、どこを目指して開発、改良すりゃあええんじゃ?

マツダ久保賢太

心理学者から見た理想のクルマ?




日本心理学会第81回大会at久留米2

2017/9/21(木)09:20
心理学と疫学の融合
継続データ分析の研究における最近の展開
回帰や相関に平均は関係ない
原因は結果に先立つ
なのに1時点での数値で語ってたりする
じゃあ2時点のデータを
すると個人内での変動をもともとみたかったのに、
2時点それぞれ全体での数値変動を見る形になる、すなわち
個人間の変動を個人内変動であるかのように捉えてしまう
なので個人内と個人間を切り分けたモデルを構築しよう
そして比較、統合してみようとした


2017/9/21(木)11:20
ゲームと心理学-人間はどう考えているか-
チェス、将棋
人間はどう考えているのかを理解するためのよい研究の道具
次の一手はどうやって生み出されるのか?
棋士の思考、詰将棋。何秒あれば初手を案出できるのか?
思考時間が長いと正答率が下がる。棋士もアマチュアも同様、ほぼ0秒
測定したいこととちがう?

最終手の案出
問題を30秒提示、30秒以内に回答
やっぱり回答時間が長いと正答率が下がる
やっぱりあまり考えてない、考える暇なく正解手を案出、直観的である

MRIで同実験
直観課題のあとに間違えた課題、思考課題
初手案出
大脳基底核の尾状核が直観的な時には活動してた

最終手の案出
直観的課題の時は小脳が活動

米長邦雄「長考に妙手なし」羽生善治「直観には邪念の入りようがない」
中谷裕教


囲碁
20年前の。あまり研究されてない
ゲームの木。囲碁の木の大きさよ 10の360乗。宇宙が埋めつくされるくらい、人間の手に余る複雑さ
alpha goも全部のツリーをなめてるわけではない

1995厚木NTT基礎研究所
シンボルグラウンディング問題
目のいく場所が上級者と初級者で違う
アイカメラで調べると上級者は最初に正解のところに目がいく
あ、このパターンね、と認識してるのかな

わかったこと
主戦場をチャンキング(盤面の認識)してる
碁打ちはサーチしない、先読みはするが木探索はほぼしない
碁打ちは言葉で考える

わかってないこと
候補点列挙、最善手選択
two box model
パッと見て候補点を列挙してるが、どうやってるのか謎
認知科学の研究は進んでないのにディープマインドのほうが速かった
斉藤康己


カーリング
チェス将棋囲碁、二人完全情報確定ゲームから新しいゲームへ
多人数、不完全変態情報、不確定。仮想環境から実環境へ

人を超えるから人を楽しませるへ。人を支援するゲームAI
氷上のチェス、戦略が重要、fesrainを考えながらプレイ

ゲームとして見たカーリング
二人完全情報不確定ゼロ和ゲーム、ターン制、合法手が無限に存在する
不確定がある、狙ったところにストーンがいかない

スポーツとして見たカーリング
体力が必要。状況判断、戦略能力が必要。集中力が必要。スキルが必要

物理現象として見たカーリング
曲がるのの物理的メカニズムは未解明

回転の角速度が大きいほど若干曲がりにくくなる

研究テーマとしてのカーリング

熟達者の思考研究

将棋だと
中級者ほど候補手を多く挙げる。上級者は深く読む

カーリング
状況認識でエンドプラン(方針)の考え方が現れる
先読みはあまり深くない、上級者ほどリスク考慮した手を選ぶ

将棋と同じ
中級者ほど候補手を多く挙げる、上級者ほど先読みする

初心者ほど方針についての言及が多い
上級者は方針当たり前、いきなり候補手が出る
不確定要素により失敗した場合のプランBを考慮した発話が増える
伊藤毅志

人狼
ゲーム性
客観視点での情報不確定性
推理、他者の意図のモデル化、文脈からの真偽判断
説得、他者から見た自己のモデル化、相手に情報を与えて信頼を得る

コミュニケーションの複雑性
嘘と信頼、誰かが嘘をついている状況
どうやって信用してもらうか

人間との自由対話

他者の理解、不完全情報の推測
強いからおもしろいへ
人と一緒にプレイして楽しい人狼知能。うまく説得される、うまく騙される

自然言語の理解
ヒューマンエージェントインタラクション

追放者の発話傾向
雑談、話をそらせてるようにみえる
ゲーム序盤は手がかりが少ない、印象が重要
理由、無駄に喋り過ぎ

襲撃者の発話傾向
疑惑、理由
稲葉通将


AIが局面の評価値をする、以前は人間以下だった
コンピュータの評価関数を藤井棋士は学習してる

囲碁は方法論が確立してる、誰でもalpha goが作れる、テンセントも作ってるよ
alpha goはモンテカルロ法やニューラルネットでできてる
モンテカルロが人間みたいなものだ

最後まで読んでから打ってる。負けない、穏やかな手に見える。いつの間にか負けてる。
だが手の意味がわからない
論理的、言語的に説明できない、だがそれが人間的でないという意味ではない
人間のまね、接待将棋の方向かもね


囲碁は目隠し囲碁が目隠し将棋ほどできない
熟達すると?局面が進むと?すごく目が動くようになる
人間とAIで考え方の仕組みが違う

アシスタンスジレンマ
支援が手厚すぎると学習の阻害になる
学習フェーズ間 支援なし<あり
学習フェーズ後 支援なし>あり

今、麻雀の研究が進んでる
激打ち



2017/9/21(木)14:30
ベイズ統計学と心理学
因果関係は確率によって定義される
その確率は認識の道具としての主観的確率である
主観確率の存在を導く、ほげほげ、確率法則

邪馬壹国のもベイズ定理が使える
三国志の中での漢字を書き間違える確率を算出
超能力はあるか
試行回数のうち目当ての数を出した回数
ウィリアムジェームズとパイパー夫人
研究仮説と統計仮説
研究仮説は、超能力があるかどうか
ベイズ的には、確率6分の1から実質的に意味のある差ではない

未知の変数の関数を生成量と呼んでる

現実の現象を最もよく表すモデルを作り、モデルに含まれるすべての未知の変数を、ベイズの定理によって確率的に推論する

モデルを階層的に構築するのに適してる、モデル作りが容易
事前知識が活用できる

未知の量に関する推論の結果が、わかりやすい形で提供される
MCMC法の発展のおかげ

ベイズ統計のメリット
統計モデルによる推論の結果を、現実の意思決定に適用できる
結果のほぼすべては確率で表現されてるから

階層モデルは会話を続けるがごとし
会話の展開で、多彩なモデルを作る

不確定性をすべて取り入れた予測分布、会話の収束

AICが10以上差があればよし、なんて考え方はおかしいよ

https://drive.google.com/drive/folders/0Bxkb8lFwO86_ZzhBSnBrUHFya28




2017/9/21(木)16:30
幸福感と社会関係の文化的基盤:個の幸福と場の幸福
幸福とは
若く健康で良い教育を受けてて高収入、外交的、楽観的、自尊心が高い、勤労意欲が高い

これが正しいみたいに捉えられるとこれが文化的基盤になっちゃう、すると
自尊心トレーニングにつながる

GDP上がると幸福度高め傾向、GDP低いところは分散大きい
低くても幸福度高いラテンアメリカとか

GDPが幸福にもたらす効果は頭打ちになる、GDP高い国の中では日本は幸福度低め

獲得系幸福だけでなく協調的幸福という尺度
後者は文化が反映されてそう
主体性がない、アンカー、人並み感、参照点がないと回答しにくい

rating phase
choice phase

awe畏怖、畏敬

地域社会の比較
主体性のあり方、相互協調性のルーツ?
農業における集合活動、の参加率とか
町の農業者比率が参加率を媒介に町レベルの相互協調性につながる
共同活動が


相互協調性の価値が流布しやすい環境は?
多様な人を巻き込む

評価懸念、農業、農村
自尊心、漁業者、上手い下手がわかりやすい

相互協調性interdependence は、開かれた社会づくりを阻害する?
町内信頼は開放性、iターン者などの受け入れ積極性、を導いてる

地域の集合的幸福

集団、職場全体での幸福度
個人の幸福度

会社への愛着、家族経営的、職場の人との信頼関係

つながりを活用する、つながりを働きかける

ワイズファクトリー

生業だけでなく宗教の影響?
生業は途中で変わることもあるしね
アメリカはプロテスタンティズム
日本は仏教的、知足

漁業の方が信心深い、死にやすいし、ほこらが大事
農業、中心地の神社での祭礼が大事