認知心理学における事実と虚構の打開
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/archive/prev/news_data/h/h1/news4/2013/131019_1
認知心理学に関する市民の知識とニーズ:研究者とのギャップとその解消
楠見 孝(京都大学)
アイゼンク 1965
- 心理学における事実と虚構 Fact and Fiction in Phychology
- 行動主義者による精神分析批判
- 精神分析の解釈の仕方は偏ってるで、おかしいで
にもかかわらず今も受け入れられている
アカデミック心理学を知らずとも、自身の経験に基づいて、人の心や社会についての叡智や洞察を持つ市民もいる
ここで研究者と市民にギャップが生じる
心理学が市民にとってややこしいこと
- 正解がひとつではない、いつも同じのが正解になるわけではない
- 常に正しいひとつの答えはない(不確定性という概念が理解されにくい)
- 対人関係にまつわる心理学的知識は自分の経験から習得できる(子育てとか)
一方で脳や記憶(脳、発達、思考)については以下理由からギャップが大きい
- ポピュラー心理学が間違っている
- 経験習得が難しい
- 市民が焦点を当てていない
好きと嫌いの在処
山田 祐樹(山口大学)
- 好きと嫌いはその人の行動をよく予測する、かも
- 一方で好き嫌いはかなり複雑である
好きの種類
- 好意(社会心理)
- よさ(ゲシタルト心理)
- 美しさ
- 魅力(カワイイも含まれそう)
- 快適さ → 感性工学
嫌いを決めるもの
- 文脈
- 注意が向かないものは嫌い、かも
- 低次知覚情報
- 黒板のキー音とか
- 集合体の気持ち悪い絵→空間周波数の情報が起因してるのかも
- 情動価
- 無意識状態で形成されてるのかも(不快と意識してなくてもいやな状態のときは時間を長く感じる)
- 不快なものは見てしまう(どうしても注意が向いてしまう)
- 不快なものをずっと見せてたら(馴化したら)見なくなるっぽい
- 分類可能性
- アンドロイドが人間っぽいと不快になる 不気味の谷が存在するのは分類が難しいからかも
- カテゴリ化が曖昧なものは不快になりやすい
- 雑食動物のジレンマ 食べられそうか食べられなさそうの判断が難しいものは食わず嫌いにつながってそう
- 身体状態
- 身体特異性仮説casasanto2009
- 右側を快、左側を不快と感じる(右利きの場合。左利きはそうでもない)
- 上を快、下を不快と感じる(利き腕関係なし)
- 身体特異性仮説casasanto2009
関連文献
でもこれって言語や文化的環境が影響してるのでは?
- いろんな言語の人で調べてみた
- どの言語圏でも上下は意見一致、右利きにおける右相対優位もそう(左利きはサンプル少ないけども想定通りの結果)つまり言語は関係なく利き腕は関係してそう
- 物を持ち上げながら博物館見学してもらったら印象アップしたらしい
- 流暢性、どちらのほうが体が動かしやすいかが関係してるのかも
- 視覚探索だと右側優位で注意が向くそうな
嫌いにならないためのポイント
- 無視しない
- 無意識で不快なものをいっぱい見る(馴化させる)
- 空間周波数に気をつける(気をつけようがないかも)
- 分類しやすいように情報を足す
- 閾下でのニオイの手がかりを出すと嫌いにならなくなった
- 身体状態を変える
- ポジション変えるとか、笑いながら行動するとか
高次認知機能にも運動制御機能が重要
乾 敏郎(京都大学)
目で見た刺激は、
- 後頭葉で下処理した後
- 頭頂葉 位置を認識する
- 側頭葉 それが何であるかを認識する(物体認知)
- ものの名前も側頭葉に記憶されている、怪我すると名前が出てこない、
- 前部: 人の名前、まんなか: 動物の名前、後ろ: 道具の名前
- 名詞情報の場合(動詞や動作名詞は前頭葉の運動野に記憶されている)
他者の動作を理解する
- 自分の運動実行に関わる脳部位が、他者の行為認識に関わっている mirror neuron system(MNS)
- 他者の動作を見てるだけで活性化する運動ニューロンがある
- しかもそれがブローカ野(言語中枢)にあったよ
- 今他者が何をやっているかを認識するときに自分の体に置き換えて見ている
イメージを作り操作する
- 後頭葉は外からの情報のときだけ反応してるわけではない
- ものをイメージする(内なる情報)ときも反応している
concept cell 海馬にあるニューロン。概念について機能するらしい
- jennifer aniston neuron
- どんな顔や服装、角度で見せても反応する、文字で見せても反応する
- ブラピと一緒のを見せると反応しない
- halle berry neuron
- cat womanを見せても反応する
(2013年10月メモ)
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