2015年4月20日月曜日

認知心理学会公開シンポジウムat日本大学

人間の記憶と現代社会

https://cogpsy.jp/event/2012symposium.pdf

超人的な記憶力の秘密をさぐる

高橋雅延(聖心女子大学)

サバン症候群: 多くの場合、知的能力に遅れが認められながらも、超人的な記憶力を示す

共感覚: 数字や文字に色が見えたり、味を感じたり、重さを感じるというように、複数の感覚を共に感じる

  • 数字を言葉に置き換えて語呂合わせするのは日本と中国ぐらい
  • 直観像 共感覚 フラッシュバルブメモリー
  • わからないものは頭に残らない これが効果的な記憶術
  • 意味づけが大事 符号化
  • 一夜づけよりも意味づけ
  • 言語的知識は加齢により上昇(記憶力は低下するが)

共感覚と後天的な符号化の境界線は?言葉が直観像をジャマするのかも?

活動の高密度化がヒューマンエラーを増やす

認知心理学でとらえる美と芸術

川畑秀明(慶應義塾大学文学部)

空間周波数

  • ローパス 処理がはやい ぼけた画像
  • ハイパス 高空間周波数のみとりだす 明るさの局所的に違う

画家は画面の正中線上に目(右or左)を描いている。写真も。

  • 学んだわけでもないのに
  • デザイナーの方が素人よりも脳の活動領域が少ない

脳はいっぱい使えばいいではなく、一部の活動を抑えることが大事なのかも?

  • 白銀比1:√2 黄金比1:1.618
  • 眼窩前頭皮質 美しい 欲しい時も。道徳の善悪も。
  • 運動皮質 みにくい

目撃証言の心理学

北神慎司(名古屋大学)

wording effect 語法効果

質問や文の言葉遣い、表現のわずかな違いが、回答者の回答に大きな影響を与える現象

  1. 短い交通事故の映像を見せる
  2. 事故の様子についていろいろな質問をされる
  3. 車のスピードについて,
    • A.どのぐらいのスピードで接触しましたか?
    • B.どのぐらいのスピードで衝突しましたか? 2種類の聞き方を比べた
  4. 結果、Bの聞き方のほうが約30%も速いスピードを報告
  5. 「接触」と「衝突」というわずか動詞一語の違いだけで、スピードの推定値が大きく変化

事後情報効果

  • マスコミ報道や、他の証言者から話を聞いたり
  • ときには自分自身の間違いから、
  • 自分の記憶を歪めてしまう
  1. 道路に車と標識が写ってる写真を見せる
  2. さっき見たのは徐行標識だった?と尋ねる(実際は徐行標識じゃなかったので、いいえが正解)
  3. 記憶違いで「はい」と答える
  4. さっきのと見た目だいたい同じ写真を見せる(ただし標識が変わってる)
  5. これ見た?と尋ねる(実際は見せてないので、いいえが正解)
  6. 誤った事後情報で記憶が歪められて「見た」と答えやすい

ロフタスの実験2つとも文書での教示だったんじゃないかな

  • 文書と口頭で大して差なし
  • 言葉の情報は抽象度が高い

言語陰蔽効果

顔はことばで表現するとダメ

  • 自分自身のことば」が記憶を歪めてしまう
  • 例えば、目が大きい、鼻が高いというように、顔をことばで表現すること(=言語化)が後に顔の識別を難しくしてしまうことが分かっている

なぜか?私たちはふだんことばを介さずに顔を認識し、そして記憶していることが多い、顔とことばはあまり相性がよくない

  • 顔は情報量が多く、一方でことばで表現できる顔の特徴はさほど多くない
  • 非言語情報の記憶や認知に、ことばが妨害的にはたらく
  • マッシュルーム 地図 味覚 ワイン 潜在学習 洞察的問題解決 感情判断
  • 類似性が高いと、言語化したらスコアが下がる

(2012年10月メモ)


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