第二次大戦前から核兵器への利用目的で原子力研究が進む。
マンハッタン計画としてアメリカが実証。
大戦終了後アメリカとソ連の資本主義vs共産主義の対立が鮮明に。
西側と東側の陣取り合戦。冷戦。兵器増強のために引き続き研究が進む。
水素爆弾においてはソ連が先んじる。あせるアメリカ。
1955年ようやくビキニ環礁でこっそり実験。第五福竜丸により世間の知るところに。
ソ連中国対抗策のために日本を西側にしておきたい。
アメリカ国内産業発展と研究推進のためにも原子力ビジネスを海外でも展開したい。
広島長崎と第五福竜丸により日本においては原子力嫌悪感が強い。
新メディア(民放)による世論統制を狙う。
いわく原子力は安全である。
おりしも日本経済では朝鮮特需以降も産業が成長しようとしていたが
電力不足で悩まされていた。
政治面では、アメリカお仕着せの憲法を改正したい人々がいた。
戦前の日本をもう一度という思いもあったのか?
憲法改正には衆議院3分の2以上の賛成が必要。小政党では可決できない。
自由民主党の誕生。
一方で憲法改正許すまじ、平和主義を掲げる人々も多数。
日本社会党の誕生。
選挙の結果、自民党が3分の2を占めるには至らず、憲法改正もならず、
戦争は二度とゴメンだとの国民の意図が反映された。55年体制の誕生。
だが、原発安全すりこみは着々と進行。
国民所得倍増計画。リッチになりたければまずは経済を。
みなが経済成長に打ち込む。環境汚染、公害問題はありつつも
経済成長ありきはとまらない。
田中角栄の日本列島改造計画。工業化、第3次産業の発展により都市への人口集中。
地方の過疎化。都心から地方への利益分配。
原子力発電所の建設。多額の助成金。
オイルショック。石油価格高騰。テレビの普及、原発安全すりこみの浸透。
スリーマイル。まだまだ技術が完全ではなかったんだ。でも日本は大丈夫。
チェルノブイリ。これだからソ連は。日本は大丈夫。
原発の発電効率は確かに高いかもしれない。ただし原料輸送コスト等を勘案すると
たいしたことない、むしろ低効率であることを発表する人もいるが黙殺。
テレビによる大衆世論統制は盤石。
地球温暖化。ますます原発推進。
火力の稼働率を意図的に下げ、原発の稼働率を上げる。
電力需要減少による収益低下を逃れるためか
原発建設による今だけのうまみを吸うために
自然災害や人的災害によるリスクヘッジ、
未来に残るゴミ、処理方法も処分場所も決まっていないゴミのことも考えず
こっそりとひっそりと建て続ける。
国会で共産党議員に安全性の欠如を指摘され、対処すると返答しながらも何もせず
事故が起きた場合の準備態勢もしかず
事故が起きても保身に走り、日本だけでなく地球全体での影響力も考慮せず
事実は隠して適当な会見だけを続け
まるで自分事として考えていない
当事者意識が薄いのか
思考能力がないのか
想像力が欠けているのか
物質的欲望まみれで
ほんとうに大切なものがわかっていないのか
大切にしたい人がいないのか